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想像は経験には勝てない
- 2008/07/04(金) 05:11:36
昨夜一本の電話がありました。
「寝るよー」って、めずらしく家族三人そろって寝室に行きかけた時の事でした。
ウチの固定電話は発信者通知サービスに加入してるので番号が通知されます(携帯なら当然のこの機能。固定電話は毎月料金が掛かるなりー)
実は今日、4〜5回ほど同じ番号からの着信がありまして・・・・セールスも多いですから自分の知らない電話番号は基本的に取りません。
その電話番号も025局番だったので全く関西じゃないはず。だから取りませんでした。
その番号の着信のたびに留守電に切り替えて様子を見ていたのですが、留守電に吹き込む様子もなく・・・・ああ、こりゃーイタ電って事でもないだろうけど、セールスやなーと思って気にもしませんでした。
で、寝る前にかかってきた時にその事を主人に話しました。
主人は受話器を上げて電話に出ました。
ら。
音信不通だった主人のお父さんのお兄さんと名乗る人からでした。
要するに主人のお父さんが危篤に近い状態だと。
○○○○のご長男の△さんですね?○○は心臓の疾患で医者に見離された状態で病院にいます。私は○○の兄としてあなたにこの事をお知らせするまでです。これを聞いてどうされるかはあなたにお任せします。
ご結婚はされてるのですか?お子さんは?(主人の)お母さんとは最近お会いになられましたか?など、近況を探られて・・・・探るって事はないでしょうが、なんしかお父さんのお兄さん自体が主人にとっては初めての存在で。
主人はお父さんとは主人が二歳の頃に離婚してから一度もあったこともなく、写真でしか顔を知らないという事ですから(しかも今はもう写真すら無い)、ましてやそのお兄さんとなると居てたん?という感じで。
お兄さんの連絡先も聞かず、病院の名前も復唱せず・・・・淡々と相槌を打つ主人。
いっそ訃報の方がよかったのでしょうか。心が乱れてるんじゃないでしょうか・・・・
私は隣でやきもきしました(一緒に電話を聞いていた訳ではないのですが大体の内容はわかりましたので)
電話を切った主人に「どうするの?」と詰め寄ってしまいました。
「どうもしない」
「いや・・・・ひと目会っておいた方がいいと違うの?」
「会わない」
「なんでー?」
「なんで会う必要があるんや?」
「じゃあ聞くけど、どうして会わないの?」
「そこに理由がいるんか?」
「・・・・・・・」なんかもう意味不明。
私は当事者じゃないからあなたのお父さんに対する思いというのはわからない。だけど、たったひとりのお父さんやん?こういう連絡が来たって言うのは・・・・それはもう何か・・・・今はわからないけど何か意味のあることじゃないのかな?今、あなたには家族が居て、父親になって・・・・ひとりの親として今のお父さんの事を考えてみて欲しい。そう・・・・私らの年代は親を看取るという事をもっと身近に考えていかなアカンようになってきてるんと違うのかなあ?たった一人の父親が生物として死に面している。人間だから色々思う事もおありになるのだと思う。そこに何か・・・・ケリをつけたげるというか・・・・「終わりよければ全て良し」じゃないけど、何ていうのか・・・・滞りなくあの世に送ってあげる・・・・そのお手伝いっていうのかな?そういう慈悲があってもいいんじゃないのかな?それが出来るのは今のあなたをおいて他にいないんじゃないの?
「うん。オマエの話は聞いた。でも、それだけ」
結局、当事者でもない人間が当事者の心を動かす事はないのでしょう。
私には父を「看取った」経験はあれど、父に「捨てられた」経験はありません。主人の父親に対する34年間の思い・・・・当事者でもないのに、そこに口を挟める余地などあるはずがないのです。ましてやキレイにまとめようだなんて・・・・なんと愚かな。
そんなね、キレイにまとめた方がいいなんて、そんなん当事者自身で何度も復唱してるんですよ。
そうできたらって、そうできる自分だったら、心頭滅却して親を看取れる自分で居られたらどんなにいいか、なんていう事は。
当事者が一番よくわかってるんですよ。
そうできない、キレイにまとめられない。いわゆる善人になれん、ましてや「勝手にのたれ死ねや!」と悪人にもなり切れんから苦しんでるのと違います?そこに命がかかればね。重たいですよ。残された時間もそうは無いとなればね。
命を秤にかけるのは生半可じゃできんですよ。
自分でない、誰かの幸せなんて私にはわかりません。
下手な想像、休むに似たりという事ですね。
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