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「スイミー」
- 2007/10/14(日) 11:45:33
「スイミー」は先日のTの運動会にて、合同ダンスのテーマとなった絵本でした。
ひろい うみの どこかに ちいさな さかなの きょうだいたちが
たのしく くらしてた。
みんな あかいのに、 一ぴきだけは からすがいよりも まっくろ、
でも およぐのは だれよりも はやかった。 なまえは スイミー。
ところが あるひ おそろしい まぐろが おなか すかせて すごい はやさで、
ミサイルみたいに つっこんで きた。
ひとくちで まぐろは ちいさな あかい さかなたちを、
一ぴき のこらず のみこんだ。 にげたのは スイミーだけ。
スイミーは およいだ、 くらい うみの そこを。
こわかった、 さびしかった、 とてもかなしかった。
けれど うみには、 すばらしい ものが いっぱい あった。
おもしろい ものを みる たびに スイミーは だんだん げんきを とりもどした。
にじいろの ゼリーのような くらげ……
すいちゅうブルドーザーみたいな いせえび……
みたことのない さかなたち、 みえない いとで ひっぱられてる……
ドロップみたいな いわから はえてる、 こんぶや わかめの はやし……
うなぎ。かおを みる ころには、 しっぽを わすれてるほど ながい……
そして、 かぜに ゆれる ももいろの やしのきみたいな いそぎんちゃく。
そのとき、 いわかげに、 スイミーは みつけた。
スイミーのと そっくりの、 ちいさな さかなの きょうだいたち。
「でて こいよ、 みんなで あそぼう。 おもしろい ものが いっぱいだよ!」
「だめだよ。」 ちいさな あかい さかなたちは こたえた。
「おおきな さかなに、 たべられて しまうよ。」
「だけど、 いつまでも そこに じっと してる わけには いかないよ。
なんとか かんがえなくちゃ。」
スイミーは かんがえた。 いろいろ かんがえた。 うんと かんがえた。
それから とつぜん スイミーは さけんだ。 「そうだ!」
「みんな いっしょに およぐんだ。
うみで いちばん おおきな さかなの ふりして!」
スイミーは おしえた。 けっして はなればなれに ならない こと。
みんな もちばを まもる こと。
みんなが 一ぴきの おおきな さかなみたいに およげるように なった とき、
スイミーはいった。 「ぼくが、 めに なろう。」
あさの つめたい みずの なかを、ひるの かがやくひかりの なかを、
みんなは およぎ、 おおきな さかなを おいだした。
一人だけ生き残ってしまったスイミー。どれほど深い悲しみだったでしょう。どれほど自分を責めて、悔やんで、呪った事でしょうか。
「自分は仲間と何かが違う」と感じる瞬間ってありますよね。もしくはそんな思いがずっと続く事も。
仲間の魚は赤、スイミーは黒と、この場合はハッキリ見た目から違います。
Tのクラスにはカナダ系のハーフの男の子がいます。彼の容姿はブロンドにヘーゼルの瞳。そりゃもう群衆の中でもすぐにわかります。
私の住んでいる地域は在日韓国人の人が多く、隣の区はコリアンタウンで、園児の約5分の一は日本人ではありません。学区は異なるのですが、隣町はかつて被差別部落と言われていました。その傍らで代々由緒ある旧家続きの町が学区にあったり・・市の中でも比較的「濃ゆい」町だと思います。
だからどうした?と言われればそれまででしょうし、他市町での生活をよく知りませんから、自分の住んでいる町が特別変わっているとは思いません。が、文字通り多様な文化が融合して刺激的である事は確かだと思います。他国から自分の居場所を求めてこの町に根付かれた方々が、いまやこの町の長老(死語か?)として闊歩してらっしゃる。お年寄りが元気!そんな印象です(事実、この町の40%が65歳以上です)
あんまり限定すると住居がバレちまうぜ^^;
でもね、Tの園の合同ダンスでこの絵本をテーマに選んだのはどうしてかな?って事に触れようと思ったら、先述の内容に触れる事が必要だと思ったんです。
非常にデリケートな話題です。所詮日本人の私にドヤコヤ語られたって、自分達が辿った道のりの何がわかるんや!って言われてしまうかもしれませんね。危ない橋を渡ってま〜すw 小心者の私は、何が不都合が出て来次第いつでもこの記事の削除の用意が出来ております^^;ビクビク
今いてる園児達は、一人一人自分達の置かれた境遇に気付いていないのかもしれない。ここ(園)は守られた世界で特殊なのかもしれない。いつかは社会の思惑や他人からの悪意渦巻く現実の険しさに心ならずも夢砕かれ、へしゃげてしまうのかもしれない。だけど・・
だけど覚えていて欲しい。あなたを何国の何人や自分達とは違う異邦人といった形容詞で括る事無く、○○保育園の仲間として接してくれた世界があった事を。
決してそのルーツを否定しているんじゃないよ。だけど人と違う事に不安を抱いたりする事って、やっぱあるじゃない?誰かの悪意の囁きに負けそうな時とかね。そんな時に思い出して欲しいのね。何にとらわれる事無く、あなたがあなたでいられた場所があった事を。
初めての集団、社会生活が、新たな世界が始まった場所で、あなたはあなたのすべてを受け入れられていたのだと。この先がそうでないのなら尚の事、覚えていて欲しいな。
(先生は)いつでもここにいるから。あなたの心の中にいるから。あなたは大丈夫よ。
あなたのこと、だいすきよ^^
園の先生方は、そんな事を園児に伝えたかったんじゃないのかな。
な〜んて思っちゃうんですよね〜^^;えへえへ。
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