担任に・・

  • 2007/06/21(木) 19:32:22

お迎えの時、担任のH先生がお手隙そうだったので話しかけた。

先日の園長の事、クラスのバザーで私が感じている事。

「どうしたもんかな〜」先生が考え込んでしまった。

こういう苦情めいた話は、誰かが間に入る事でスムーズに流れる事もあれば、反対にこじれてしまう事もある。なにしろ双方に正義があり言い分があるのだから、園児同士の諍いのように第三者の立会いの下で自分の気持ちを吐露出来る機会を作るのがベターだ。しかし相手が園長ではねぇw

まあ、このように信頼出来る誰かに心情を吐露する事によって話が整理出来たり、自分のこだわりや思考の癖を改めて自覚する事が出来るだけでも価値があると私は考えている。その上で向かうべき当人に「交渉」出来ればよし、今はその時期じゃないと見送るのも、それもまたよしだ。

以前の私は、自分が心情を話す事で相手が自分の気持ちを汲んでくれて、自分の意のままに動いてくれて、自分の考える方向へと誘導してくれるだろうと期待している節があった。このような気持ちが今は全く無いといえば嘘になるが、このような期待は随分と虫のいいおとぎ話である事も認識しているつもりだ。自分が誰かの為に生きられないように、他人もまた自分の為には生きられないのだ。

「実はさ、今日こんな事があってね」担任が話し始めた。

園の共同のおもちゃにはTのお気に入りのバケツがあるのだが、今日の年長組で全員がバケツを使う事になり、共同のおもちゃから割り当てたらしい。その割り当てにTのお気に入りのバケツも入っていた事でTが「ボクのバケツが無い〜」と騒ぎ始めたらしい(どこが「ボクの」だよ?)

で、お気に入りのバケツを割り当てられた園児に八つ当たりをしたあげく、バケツの中に入っている豆を廊下にぶちまけ怒りを表明していたらしい(どこまでも人騒がせで話が大きくなるのよね、Tって)事情を知った年長クラスの担任とその被害者の園児、Tの担任とTの四人でお互いの気持ちや言い分を吐露させる為に事務所を使用したらしい。そこに園長も居たらしいのだ。園長は興味深く「話し合い」に同席した後、Tの担任に「T君はいつもああなのか?」と尋ねたそうだ。

担任は「T君は自分がした事は頭で全部わかっています。だけど、気持ちが納得するまでにはたくさんの時間が必要なのです。ですから私達はT君の気持ちを聞いて、してはならない事などの伝えるべき事を伝えてしまったなら、後はT君自身が気持ちを落ち着けて戻って来るまで待つ対応を心がけているんです」と申し出て下さったのだ。

「はぁ〜、そういうものなんですね〜」担任のこの話を聞いた園長は、小首をかしげながらも頷きつつ自席に戻られたそうだ。

「そのような事があったのですか、Tの目線に立ってのご配慮を頂き本当にありがとうございました」相槌を打つのが精一杯だった私は我に返り、改めて担任の対応に感謝のお礼を伝えた。

「卒園まであと一年以上あるもの。T君の事は、これから少しずつ園長を含む、周りにも伝えていければいいと思うのよね^^」

「そうですよね^^」

ソウカ、無関心ジャナクテ 興味ハ持ッテ クレテルンダモノ

大丈夫、ウマクイクヨ

私が話を聞いてもらっている間、Tは園庭でだんご虫をバケツに集めて待っていたのだが、やがて片付けてある三輪車を持ち出し園庭を所狭しと駆けずり出した。タイムリミットが近づいて来たと考えたその時、次長がやって来た。

「お母さん、話の途中でごめん」

「あ〜、こちらこそすみません〜、私が話している間も事務所の方でTの事を気にかけて頂いてたんですよね、本当にありがとうございました。もうこちらの話は終わりましたから」

「ううん、いいのよ。私も今度またゆっくりとお母さんの話を聞きたいわ^^」

「ひまわり組の事?」実は例の養護クラス、まだ始まっていないのです^^;

「う〜ん?ひまわりの事もあるけど、最近お話してないなあって気になってるから」

コレコレ!コレなんだよな〜。この対応についつい甘えてしまってたのよね。待ってしまってたのよね。保育士さんって、皆このような対応なんだと思ってしまっていたのよね。んあこたあないw、人それぞれ色々なのにね。いかんよね。

次長と担任にお礼を言って、私は園庭にTを迎えに行った。
Tのそばにはいつの間にやら園長が!グハッ!チャンス到来か〜?いやいやいや・・・待て待て待て。

「お、お世話様です〜^^;;」引きつり網のような笑顔をしながら声をかける私。

「あら〜、T君、お母さんが来たわよ〜、よかったわね〜」と園長。

「色々とご迷惑をおかけしてすみませんでした」

「オホホホ・・」ゆったりと笑みを浮かべる園長。

「三輪車もすぐに片付けますので・・」Tを促す私に反して、先にだんご虫を見ろと迫るT。オマエなあw、私の手に山盛りのだんご虫を握らせた後、納得したようにご機嫌で三輪車を置き場に片付けだしたT。曖昧に笑みを浮かべる私のそばに来た園長がそっと耳打ちした。



「ね?ソレ持って帰るの?」んな訳ないじゃないですかw



「いえ、取った虫はあった場所に戻してから帰宅するようにしているんです。だけど、先に私がやってしまうと気に入らないので戻って来るのを待っているんです」

「へ〜、は〜、そういう約束事があるのねぇ〜」

「・・・・(^^;)」

三輪車を戻して私の元に駆け寄るT。私の手からだんご虫を奪い取ると一目散に花壇へと向かった。Tについて行く私と園長。

「だんご虫さん、バ〜イバ〜イ!」花壇にだんご虫を投げ入れるT。

「それではT君もさようなら」園長が声をかけた。

「ダッテ、僕 ハズカシイカラ」私の後ろに隠れるT。オマエなあw

「それでは失礼します(^^;)」結局そそくさと帰路に付いた私。

親子二代のヘタレ創世記は続くのであった。

この記事に対するコメント

保育士さんってよく見て、考えて、その子その子にあった対応しはるんですね。驚きました(ウチの子が通っていた保育園はそんなんじゃなかった)

お母さんと、T君の約束事、ちゃんと守っているじゃないですか、だんご虫。きっと自分の成果を見せたかったんだと思います。

ぜんぜんヘタレだなんて思いません。

  • 投稿者: ピース
  • 2007/06/21(木) 22:40:24
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・・ピースさんへ・・

保育士さんには頭が上がりません(^^;)中でも現担任のH先生は「サクッ・スパッ・ビシッ」の抜群のキレのよさを誇ってらっしゃると思うんですよね^^

Tの「成果」は受け取る方にも根性が要りますねwこの先、キノコ狩りには同行したくないと恐れています(^^;)

>ぜんぜんヘタレだなんて思いません。
ありがとう^^

  • 投稿者: かえる
  • 2007/06/22(金) 00:38:10
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